2017年10月5日木曜日

キッチンの カーテンの陰 隠れたる 猫の尻尾の 先ぞ覗けり | 短歌七首


入るなと 申した部屋の 戸を猫が 鉤爪掛けて こじ開け入る

キッチンの カーテンの陰 隠れたる 猫の尻尾の 先ぞ覗けり

寝転がる 猫を撫でれば 他の猫が 来たりて我も 撫でろとねだる


----------------------------------------------------------------

夏にやせ 涼しく過ごし 肉を付け 冬を迎える 賢き猫よ

https://twitter.com/yhgagou/status/912775059671891969
わが家のの1匹が、春先に微妙にやせたので少し心配したのだが、いたって元気なので大丈夫かと思っていたら、秋になって太り出した!去年と同じ!ww
どうも季節に合わせて、自分の体脂肪を調節しているらしい。誰に教えられたわけでもないのにと、感心した。いや、ほんとだってばww 蛇足。(9月27日ツイートより)
      ↑
わが家の猫とはマカレルのこと。
秋になったら何事もないように太り出した。 

----------------------------------------------------------------

秋来たり 気温下がれば 肉を食い 脂肪を付ける 猫の本能

肉主食からカリカリ主食に切り替わり、安上がりになったリーダー格(の)が、最近また肉をバクバク食べ始めた。冬に備えて脂肪を身に纏(まと)っているのだろうか。蛇足w

----------------------------------------------------------------

煙上ぐ 蚊取り線香 猫が来て むせびもせずに 匂いを嗅げり

カリカリを噛み砕く音夕闇に響く若猫逞しき顎





2017年9月8日金曜日

鶏肉の パック開ければ カリカリを 囓りし猫が 強請(ねだ)りて鳴けり | 短歌十首


秋雨に 風も冷たく なりにけり 飼い主を呼び 部屋に入(い)る猫

猫部屋に 戻りし猫ら 消えた蚤 警戒してか 高みで眠る

野良猫が 餌の残りを 真夜中に 来たりて食す 台所裏

蛞蝓が 今年の夏は 少なしと 猫らが舐めた 皿見て思う

蛞蝓に とりて猫らと 人間は 超高速の モンスターかな

飽食の 猫が残した カリカリも 野良猫らには ご馳走なりや

猫部屋の 引き戸に猫が 前足を 掛け久々に 爪を研ぎけり

猫二匹 掃き出し窓の ふちに伏せ 縄張り荒らし 見張りつ眠る

鶏肉の パック開ければ カリカリを 囓りし猫が 強請(ねだ)りて鳴けり

湯気上がる 肉に猫らが 駆け寄るを これこれ待てと 冷まし与える

 

2017年8月29日火曜日

梁の上 寝返り打てば 落ちそうな 鉤爪掛けて 眠りておるか | 川柳一句と短歌十首


立ちそうで 直立しない うちの猫

猫二匹 並び顔舐む 夏夕べ 雨近づくを 我に知らせる (←7月30日)

野良猫を払いし猫が屋根を駆け凛々しく端に立ち我を見る

猫と猫 仁義ありけり 人の目の 思い過ごしで なしと言い切る

猫の背を 梳きとれた蚤 洗面器 熱湯の風呂 漬け手を合わす

猫梳いて 取れたる蚤の 少なさに 秋の来たるを 微かに感ず

肉ばかり 食ってた猫が 安上がり カリカリ好きの 猫に変われり

猫部屋の にくき蚤ども 退治して 猫らに贈る安けき眠り

飼い主の 心遣いも 猫たちは 部屋の匂いが 気に入らぬよう

蚤消えた 部屋を出ていき 猫たちは 涼風吹かれ 梁上(はりうえ)眠る


梁の上 寝返り打てば 落ちそうな 鉤爪掛けて 眠りておるか



2017年7月23日日曜日

猫よ飲め もっと水飲め 洗面器 猫専用に 新しく買う | 短歌八首


いつ食った右の二の腕猫蚤よ噛み痕腫れる時間差攻撃

読み「いつくった みぎのにのうで ネコノミよ かみあとはれる じかんさこうげき」
通釈:入浴中、右の二の腕に痒みを覚え、そこにできている小さな赤い腫れをよく見ればネコノミの噛み痕である。蚤め、いつ食った(刺した)のか。

梅雨も盛りのころ、今年もまたノミの発生w
…ただし、昨年と違って心の準備もあったのでさほど驚かず。
しかし痒いw

---------------------------------------------------------------------------------

猫がまた 人間様の 食い物を 狙う夕刻 梅雨明け間近

人間の食べ物を与えないのは、基本の基本だが、それでも時々(健康に影響ない程度に)パンを一かけら、塩分に気をつけて肉をひと切れ差し出しても当のは「…いらんわ」と言いたげにそっぽを向くだけだったりするw

---------------------------------------------------------------------------------

出ろよ出ろ 猫立てこもる 食器棚 飼い主の隙 突き飛び込めり

ダイニングの食器棚のガラス戸を開けたほんの僅かな隙を付いて、猫が飛び込んだ。 あまりにも必死なその様を見て、しばらくそのままにしておいてやったら、中々出ようとしないw

---------------------------------------------------------------------------------

曇り空 雨が近づき 猫たちは 瞼もおもく 部屋でごろごろ

---------------------------------------------------------------------------------

ネコカンを皿に盛る間に空き缶を待ちきれぬ猫ぺろぺろ舐める

読み「ネコカンを さらにもるまに あきかんを まちきれぬねこ ぺろぺろなめる」
通釈:開けたネコカンを一旦大きな皿に移し、各の皿に盛っている間に、待ちきれないが空き缶を舐めている。舌を切らぬように気をつけなさいw

追記:安いネコカンAと、ちょっと高めのネコカンBと、カリカリ少々を各皿に盛るのだが、が舐めるのはなぜか安いネコカンAの空き缶だったりする。ギザギザの缶の切り口で舌を切らないかと案じたが、心配無用で実に器用に舐めるのだった。蛇足。

---------------------------------------------------------------------------------

ネコカンに 缶切り立てば 漏れ出たる 香りに猫も 目を細めけり

まだ入る いくら食っても まだたりぬ 夏バテ知らず 猫の食欲

---------------------------------------------------------------------------------

わが家のは比較的よく水を飲んでくれるのだが、最近気が付いたのは、器によって飲み率(?)が違うということ。以前からわりと大きな器(特大どんぶり)などで与えていたのだが、3Lぐらいの洗面器だとなおいいようだ。…うちのだけなのかもしれないがww

猫よ飲め もっと水飲め 洗面器 猫専用に 新しく買う





2017年6月29日木曜日

前足の 爪をかければ 開けゴマ 扉の向こう 猫ワープする | 短歌六首


鉤爪で ダイニングの戸 引き開けて 猫来襲の 六月夕べ

猫が皿 ざらつく舌で 舐め舐めて つるつるの面 いつしか曇る

----------------------------------------------------------------------------------------
への餌やりにプラスチックの皿を使っているうちに、表面がすりガラスのように曇ってきた。いや、マジで。プラスチックの表面を、があのザラザラした舌で少しずつ少しずつ削りとっているのだろう。は餌と一緒にプラスチックを食べているわけで、こりゃいかん。磁器かガラスの皿に替えよう。
----------------------------------------------------------------------------------------

前足の 爪をかければ 開けゴマ 扉の向こう 猫ワープする

----------------------------------------------------------------------------------------
「開けゴマ」も「ワープ」も大げさと思ったが、戸を自分で開けただけで「どうだ!」と言わんばかりのの、超能力でも使ったような自慢気な表情がおかしくて2つのフレーズを使った。蛇足w
----------------------------------------------------------------------------------------

音も無く 足元に寄る 猫の尾を うっかり踏んで 猫に謝る

自慢の尾 踏まれた猫は たちどころ 飛び退きたりて 大事いたらず

猫抱いて ごめんごめんと 謝れば 猫もペロペロ わが顔舐める




2017年6月15日木曜日

ねこじゃらし 振れど猫らは 疾(と)うに飽き 飼い主の声 「ほれほれ」虚し | 短歌六首


テーブルに 前足をかけ 乗り出して 「何食べてるの?」 のぞき込む猫

「おいしいよ?」 餌に不満気 猫の前 カリカリかじり 手本を見せる

-----------------------------------------------------------------------------------
キャットフードは意外と美味い。ただ普及価格帯のネコカンは、味はともかく生臭いのだなw シーチキンや鮭缶の代わりにはならないと思う。
ドライフードは香ばしくカリカリした食感で、お茶受けになる製品が結構あるw
----------------------------------------------------------------------------------

オーブンで 今日は何焼く 猫が来て 料理の手元 じっと見張れり

夕食が 遅れ猫らの 餌皿(えさざら)の カリカリ残り 食い尽くされし

猫たちに すまんすまんと 詫びながら ネコカン開けて 皿に盛りけり

ねこじゃらし 振れど猫らは 疾(と)うに飽き 飼い主の声 「ほれほれ」虚し

 

2017年6月10日土曜日

緊急投稿w 猫の月見編


珍しき 赤みがかりし お月さま 猫に見せたや 飼い主

夜来れど 望月雲に 隠されて 猫は喧嘩の 台所裏

苺月 けんかを終えた 猫かかえ 雲の間(はざま)の 輝き見せる

腕に抱き 猫やほれ見ろ 苺月(いちごづき) い通じず 猫そっぽ向く

眩しいよ 食えもしないし あんなもの 興味ないねと 猫の月見よ


2017年6月8日木曜日

猫抱いて 顔近づけど 他の猫の 目を気にしてか クールな態度 | 短歌六首


すりすりと 猫が頭を こすりつけ 生えかわりの毛 わが顔につく

ブラシ似(も)て 背中撫でれば 逃げ去りの 足止(と)め猫が 喉鳴らしけり

トーストを 座りかじれば わが膝に 猫が前足 乗せ顔寄せる

猫抱いて 顔近づけど 他の猫の 目を気にしてか クールな態度

猫食事 ダラダラ食いに 戻るのは 二日かからず 其れでいいのだ

同じ量 餌を与えど 太る猫 スリムな猫の あらわる不思議



2017年5月16日火曜日

猫短歌三首


美味(うま)き物 出された皿の 外にある 猫がキッチン かぎまわりけり

「それなあに?」 我が食せし トーストを 猫が見つめて 寄こせとせがむ

トーストを ちぎりて猫の 前置けど 匂いだけかぎ やっぱり食べずw


2017年5月11日木曜日

しゅたたたたっ 家(うち)空け餌を 食いそこね スリムになった 猫の足音 | 短歌七首



前足を ガッ!と引っかけ やすやすと ドアあけ猫が 部屋に入(い)り来る

ちょっと前まで、ドアを軽く閉めておけば中に入って来なかったのに、「前足の爪を引っかけて開ける」ということを学習してしまったw …まあ世間にはもっと頭のいいが山ほどいるようだが、食う寝る遊ぶ(古いなw)以外に能がないと思っていた、わが家のの意外な賢さに驚いたw
--------------------------------------------------------------------------------------

清き水 器にあるに なぜ猫は 流しの水を わざわざ舐める

腹空けど 仲間残した 餌(え)は食わず 新たに缶を 開けて与える

しゅたたたたっ 家(うち)空け餌を 食いそこね スリムになった 猫の足音

爆食いも スリムな体 身も軽く 秘密を猫は 黙し語らず

ラップかけ その場に居らぬ 猫のため 取り置きし餌 欲しがりし猫

鯖虎の 雄猫鳴けり 鈴の音を ころがす如き 声にてミャーンと

 

2017年5月3日水曜日

食欲の 旺盛なりし 若猫の 胃はネコカンの ブラックホール | 短歌六首


台所 食器ダンスの 棚の中 猫が入(はい)りて 立てこもりけり

レトルトの カレーの箱に すりすりと 食えぬを知らず 猫が頬ずり

--------------------------------------------------------------------------

から揚げを 久方ぶりに 与えたが 突(つつ)き転がし 結局食わず

前の飼い主が日常的に与えていたらしく鶏のから揚げが好物のが1匹いて、塩分や香辛料などが多いとの健康のためを考えいつもは与えないでいるが、昨日こちらが食べているのをニャーニャー鳴いて欲しがるので、小さいのを冷ましてから与えたのだが、転がし突っつきまわした挙句、結局食べなかったw

--------------------------------------------------------------------------

食欲の 旺盛なりし 若猫の 胃はネコカンの ブラックホール

水洗の トイレの水を 流したら 猫が来たりて 飲もうとする也

猫たちは 出入り禁止の 部屋のドア 前足で開け 入っておれり

 

2017年4月27日木曜日

猫の風林火山 | 短歌四首


餌皿に駆け寄り来たる猫どものその疾きこと「風」のようなり

足元に気配を消して忍び寄る「林」にも似た猫の静けさ

ネコカンを猛然と食う食欲の烈しきなるは「火」にも喩えん

食い終えば飼い主呼べど知らぬ顔「山」の如くの猫の寝姿

 
 

2017年4月25日火曜日

猫短歌三首


掃除機の 蛇腹のホース 見ただけで 猫がおびえる 条件反射

かりんとう 猫砂の中 今日もあり 食べることなど もちろんできぬ

部屋追えば 入りたがりて 閉じ込めば 外に出たがる 猫の性(さが)なり

2017年4月19日水曜日

こたつから 猫出て来やる 素早さに 氷雨降れども いま春と知る | 短歌十四首


また会えば 別れつらいと 猫たちの 前の飼い主 語りて帰る

こたつから 半身(はんしん)出して ハコ座り 我の訪れ 部屋で待つ猫

猫部屋に 野良猫来たり 置かれたる 猫らの餌を 悠然と食う

鉢合わせ 部屋に帰りし わが猫が 背の毛逆立て 唸りを上げる

はかとなき 後ろめたさを 見せながら 窓の外へと 野良猫去れり


こたつから 猫出て来やる 素早さに 氷雨降れども いま春と知る

猫たちが 部屋でくつろぐ 夕時に 台所裏 えさ皿を置く

我が腕に 抱かれし猫が 侵入者 向かいて唸る 奇妙な声で

恐い猫 家のまわりを うろついて 鯖虎の猫 部屋で丸まる
--------------------------------------------------------------------------
…いや、実は私がたちが残した餌を、与えていたのがいけないのだがw いきなり餌やりをやめるのは可哀相なので、少しずつ減らしていこうと思う。
家の中に入れて飼ってもいいのだが、当の野良猫は白狸やマカレルとものすごく仲が悪いので、今の所は断念している。台所にえさ皿を用意して、台所裏に現れたらいつでも餌を与えられるようにしてはいるのだが…。あまり四角四面に考えず、様子見でいこうと思う。
--------------------------------------------------------------------------
少しだけ 巡りあわせが 違ったら あの野良猫も 家族でありたか


ノミが出た 猫らの部屋に この春も また始まれり 戦いの日々

来いよ来い 来いっちゅーにと 呼びかけど こたつの中の 猫無視をする

変身の ポーズにも似た 格好で ストーブの前 寝転がる猫

食欲に 合わせネコカン 増やしたら 結局全部 たいらげる猫


2017年4月6日木曜日

抜け目なき 猫の瞳も 暗がりで 子猫のごとく 円(つぶら)になれり | 短歌七首


音も無く 我の背後に 忍び寄り 鯖虎の猫 気が付けばいる

抜け目なき 猫の瞳も 暗がりで 子猫のごとく 円(つぶら)になれり

飼い主が お湯に浸かりし 真夜中に 風呂場の裏で 猫けんかする

隠れたる 猫は何処(いずこ)と ねこじゃらし 振ればたちまち 姿現す

カーペット 端(はし)に猫爪 立てられて 猫抱き上げば 持ち上がりけり

窓閉めて 外出られぬと 悟るなり ごろり転がり 腹見せる猫

こぼれ落つ バターライスの 飯粒を が来たりて 舐め食う可笑し

2017年3月27日月曜日

猫短歌三首


若猫の 食べるスピード 瞬く間 ネコカン二つ きれいに空ける

黙々と またがつがつと 鯖虎の 猫は缶詰 今日も平らぐ

アメショ似の 毛皮纏(まと)えど 野良上がり 食い意地張った 日本の猫よw

2017年3月25日土曜日

仲のよい はずの猫らも 時として けんかをいたす 日もありにけり | 短歌十首


ズドドドと 猫部屋の戸を 開けたなら 猫が飛び出す 夜の対面

こたつから 引っぱり出そうと するならば 奥へ奥へと 逃げていく猫

ストーブの 前に寝転ぶ たちの 踊りのような 可笑しな手つき

盆踊り 踊るが如き 格好で ストーブの前 寝転ぶ猫ら

縄張りを 荒らすよそ猫 迎えうち 猫が水おけ 引っくり返す

ネコカンの プルタブ引けば 待ちきれず 猫跳ね踊る 台所裏

抱き上げた 猫暴れけり 引き掻かれ 手の甲浮かぶ みみず腫れかな

仲のよい はずの猫らも 時として けんかをいたす 日もありにけり

珍しく けんかしたかと 思いきや 二匹仲良く 寄り添い眠る

また明日 どうぞ明日が ありますように 猫の背見やり 部屋の戸しめる

2017年3月15日水曜日

短歌十首 (猫とこたつとカリカリ)


俺ここが いいよと猫が こたつ中(なか) 居座ったまま 呼んでも出ない

猫のため こたつの温度 低くして 時折空気 入れ替えてやり

ねこじゃらし振れば寒がりやの猫が上半身(うえはんみ)だけこたつから出す


----------------------------------------------------------------------------

食い意地の 張りし若猫 現れぬ 仲間のために おのが餌残す

----------------------------------------------------------------------------

カリカリが ネットスーパー 欠品で 猫の餌やり サイクルくるう

カリカリの たりなき分を ネコカンで 埋め合わせして 猫も喜び

カリカリと ネコカン合わせ 与えれば 今日も見事に カリカリ残す

残されし カリカリもまた 猫たちの 夜食となりて おりたる模様


新しき カリカリ買えば 猫たちに 与える前に 試食してみる

いや、これがね、結構いけますw 銘柄にもよるけれど、「お茶うけになるかな?」ぐらいのレベルのものもある。
…ただ塩味がきつめに感じるものは、たちに与えるのが不安になるので、傍目から何と見られても、カリカリの味見は欠かせないのだw

----------------------------------------------------------------------------

猫砂を もりもり掘って 猫遊ぶ 小雨降りける 春の宵かな


2017年3月2日木曜日

気まぐれに 見えど猫らは おのおのの 内なる掟 確(しか)と従う | 川柳一句 短歌四首


こたつねこ 飼い主呼べど 無視をせり

呼べど来ず かまえぬ時に やって来て 足元ひざに すり寄り上がる

広い部屋 ひとり寝るより 狭くとも ハウスの中で 仲間と眠る

こたつから 出ろと命ずも 猫きかず 何をわめくと 飼い主を見る

気まぐれに 見えど猫らは おのおのの 内なる掟 確(しか)と従う


2017年2月23日木曜日

雨降るに 何故に表(おもて)へ 出たがるか 窓越しに外 猫が見つめる | 短歌三首


飼い主の 気遣い無下に 退ける わんぱく猫の 爪の一撃

----------------------------------------------------------------------------

如月の 二十二日は 猫の日と ささみ多めに 皿に盛りけり

昨日はの日(2月22日)だったので、ネコカンをいつもの2倍、ささみも大盛りでドーン!!と出したのだが、たちの食べっぷりはあまり変わらなかったw

----------------------------------------------------------------------------

雨降るに 何故に表(おもて)へ 出たがるか 窓越しに外 猫が見つめる

2017年2月14日火曜日

他猫(ひと)の餌 横取るくせに 他の猫が 残した餌は 食べぬわがままw | 短歌八首


猫砂よ おお猫砂よ しっかりと 固まる汝(な)が名 ベントナイトよ

いや、これ(ベントナイト)ほんとよく固まるわ。石のように固まるw
…ただ、安全性について疑問との声もあるのが気になる。
現在の所、紙製とベントナイトの両方を使っています。

ガッガッと 猫砂掘って 用済ませ ふたたび砂を きれいにかける

ベントナイトの砂が、たちに好評。 紙の砂より断然こちらを好んで使っている。 どうやらあの細かい砂を、前足で掘る感覚が気持ちいいようだ。 会話をしたわけではないがw

猫砂を 前足使い 掘る猫の 面(おもて)ぞ妙に 賢く見えり

猫トイレ 置き場所少し ずらしたら 猫の機嫌が わるくなりけりw

猫砂の 封まだ開けぬ 新しき 袋を猫が かきむしりけり

ネットスーパーから配達された(まだレジ袋に入っている)猫砂の袋を、猫がバリバリかきむしってるんだわw パッケージの袋の透明な部分から猫砂が見えるんで、トイレと勘違いしたらしい。 幸い破れていなかったので、「な〜にやってんの、ダメでしょ」とか言いながら別の場所に移したのだがw

---------------------------------------------------------------------------------------------

カニカマを カニ好き猫に 与えたが 「何だよそれ」と そっぽを向けり

カニカマを 美味いうまいと 食う人の 猫にも劣る 自慢の舌よ

カニ好きの猫(白狸)にカニカマを与えたが不評。やっぱり本物がいいらしいw 今度またカニをあげよう。塩分に気をつけて。
そういえば、ドライフードの中に入っていた小さな煮干しを口に含んでみてびっくり!しょっぱい!…猫に与えるには塩分多すぎるのではないか。これからはスペシャルカリカリには注意しよう。

---------------------------------------------------------------------------------------------

他猫(ひと)の餌 横取るくせに 他の猫が 残した餌は 食べぬわがままw

「ま〜ったく、何で食べないの?ネコカンだよ?」と猫に言ってみるが、どうも他の猫が残した微妙なにおいが気に入らないようだw 仕方ないので新しい缶を開けて与えたww 人間なら説教30分といった所だが、猫に説教しても始まらないw 全然効き目ないしw

2017年2月4日土曜日

猫食べる 我皿洗う 猫食べる 我皿洗う 日々繰り返し | 短歌六首

先日のこと、猫のための食器を追加で買ってきた。
例の「植木鉢の受け皿」である。 これ!w ↓



ダイソーで売っている、商品名「鉢皿 6・7号」である。
これが実にいいのだw 大きさ、重さがほどよく、何より洗いやすい(←最重要)。

猫への餌やりはまた、食器を洗うことの繰り返しでもあり、猫の唾液とのたたかいでもあるw
以前にも書いたが、猫はお上品にしゃなりしゃなりと食事をしているように見えても、食器をペロペロ絶え間なくすき間なく舐め回しているので、食器は猫の唾液でガビガビになるのだw(お食事中の方、失礼)

よごれた食器を洗って、拭いて、新しい餌を入れて猫に出して、猫が食べた後のよごれた食器を……この繰り返しwww

猫食べる 我皿洗う 猫食べる 我皿洗う 日々繰り返し


で、 猫たちの頭数分(実際はもう少し多い)の食器を毎日洗うわけなので、とにかくもう洗いやすさが一番なのだw
この鉢皿は、

軽く水洗い → 洗剤をつけたスポンジで洗う → 水で泡を流す → 拭く

の一連の流れで、泡切れがすごくいいの!ww サーッという感じで切れます。 (環境ホルモンが表面に付いていそうだけれどw)

↑こちらは裏側

見えにくいですが、「鉢皿6・7号」と記されています↓

--------------------------------------------------------------------------------

仰向けに 転がる猫の のど撫でば 口のすき間に 白牙(しろきば)のぞく

冬の朝 昇る陽待ちて 物置の 屋根の上乗り 身を丸む猫

--------------------------------------------------------------------------------

他猫(ひと)の餌 横取り食らう いやしさに あきれ果てるも 可愛い猫よ

横取りで 兄貴の餌を 食べるけど 兄貴怒れば 腹見せる猫

鯖虎猫(マカレル)が、リーダー格の猫(白狸)の餌を、平気で横取りしてムシャムシャ食べているので、政変(クーデターw)が起きたかと思っていたのだが、昨夕、リーダー猫が怒ったそぶりを見せたら鯖虎猫はあっさり仰向けにひっくり返って恭順の意思を見せた。猫世界の力関係は複雑だw

--------------------------------------------------------------------------------

ネコカンは 別腹なのか カリカリを 食べおえた猫 ふたたび食す

先日ツイートしたら、共感のリプライをいただいた。やはり、猫を飼っているお宅ではありがちなjことのようだww
「カリカリなんかで満腹になってたまるか。ネコカンが出るのはわかってるんだからな!」
と言いたげな猫の目付きが今日も可笑しい。







2017年1月22日日曜日

飲め飲めよ 健康のため 猫よ飲め あちこち置いた 器の水を | 短歌二首


ぱっちりの 可愛いお目々 してたのに デブになったら 目が細くなり

猫(マカレル)の体重が、5キロちょいから6キロオーバーになったら、目が細くなってきたw 最初は気のせいかと思ったのだが、よ〜く見るとやっぱり目の形が「円に近い楕円形」から「アーモンド型(がた)」になってるんだわ。顔の横幅も1.2倍ぐらいになってるし。何ちゅうことだw

猫に規則正しい食事をさせていると、「食欲が無いのに無理をしてでも食べる」ことに気が付いて、これはよくないと思った。以来、餌皿を出しっぱなし(餌と皿は交換)にして自由に食べさせるようにしたのだが、自分でコントロールできる猫はダラダラ食いをさせても太らないことがわかった。

しかし、「太った猫を健康的にスリムにさせる」にはどうすればいいかの解答にはなっていないw もう少しよく考えてみようw

あと注意してるのは水だなあ。水の入った器を複数、あっちこっちに置いておくのがいいようだ。お気に入りの器というのがあるらしく、同じ水を入れておいても器によって水の減り方が違う。

飲め飲めよ 健康のため 猫よ飲め あちこち置いた 器の水を

2017年1月18日水曜日

猫が飲む 水も器に 凍りけり 睦月の夜の 台所裏 | 短歌五首


寒き夜 やんちゃな猫も 身を丸め 牙むくことも 忘れて眠る

猫が飲む 水も器に 凍りけり 睦月の夜の 台所裏

新しき 爪研ぎ床に 置くなれば 猫が来たりて 掻きむしりけり

亡き猫は 生ける猫らの 目を通し 天の国より 飼い主見つむ

寒空に 何をしている 猫どもの 屋根渡りける 睦月の未明


2017年1月14日土曜日

押さえんと する手撥ね除く わが猫の 靭(しな)やかなるも 逞しき身よ | 短歌七首


冬の夜 灯(あか)りを消した 薄闇の 廊下に猫が 朧(おぼろ)に浮ぶ

--------------------------------------------------------------------------------

押さえんと する手撥ね除く わが猫の 靭(しな)やかなるも 逞しき身よ

鯖虎猫(マカレル)が、この半年で5kgちょっとから6kgオーバーになった(体長変わらず)のだが、力も異常に強くなったw
急に猛ダッシュをかけられると、こちらが押さえ(抑えというより)切れないことがある。人間の格闘家だって体重が20%増えたら、攻撃力も相当アップするもんなあw

--------------------------------------------------------------------------------

二階から 飼い主呼べど 鹿十(シカト)して 風呂場の裏を 猫歩き去る

野良猫の 性(さが)は死ぬまで 消えぬもの 切なくもあり 逞しくも見え

仲の良い はずの二匹の 猫なのに こたつの中で 陣地とり合う

引き取りて 未だ懐かぬ ふて猫の 首をかしげる 仕草可愛し


--------------------------------------------------------------------------------

夕食に カレー食べれば 猫が来て 匂いをかいで 欲しそうな顔

これが犬だったら、(肉などを)わけて食べさせてやるんだけれど、猫の場合は食べさせてはいけない物の部類(塩分、香辛料など)に入るから、あげたくてもあげられないんだよなあ。「お前はこれを食べなさい」と、カリカリを盛った皿を出すと、つまらなそうに齧り始めたw


2017年1月9日月曜日

愛猫(あいびょう)の命日に


シャム子が逝ってから、今日でちょうど1年になる。
シャム子は私が引き取った野良猫5匹の中の1匹で、ほとんどシャム猫のような風貌をしていた。雌猫なので、シャム子と名付けた。

最後まで私に懐かず、撫でようとすると嫌悪感を顕わにして飛び退くのだった。それでも少しずつ間をつめていき、背中を撫でると気持ちよさそうに大人しくしているぐらいには近づくことができた矢先の別れだった。
私は亡き骸を庭に埋葬し、シャム子のために歌を三つ詠んだ。

わが腕(かいな) 人に懐かぬ 野良猫が 生きるを遂げて 漸く憩う

言葉にて 想い伝える すべもなく 生まれて生きて 去りゆく者よ

なきがらは 冷たき土の 下なれど わが耳残る あの猫の声


---------------------------------------------------------------------------------------

ペットとは『悲しみの時限爆弾』だ。私はあらためてそう思った。最後は必ず爆発する。
ネットで検索すると、同じように表現している人を見つけた。↓

悲しみが止まらない | ハンドメイドルアーの馬の助ブログ弐型 http://umanosuke88.umanosuke.shop-pro.jp/?eid=1142

その人は「ペットは喜び発生装置であり、悲しみの時限爆弾でもありますね。」と語っておられる。
我々はペットから喜びや安らぎ、心の充実を受け取るのだ。悲しみもまた、受け止めなければならない。

---------------------------------------------------------------------------------------

シャム子を弔ってしばらくのこと、近所の墓地でシャム子のような猫を見かけた。座り込んでグルーミングをしている。シャム子でないことはもちろんわかっていたが、私は、
「シャム子」
と呼びかけた。毛づくろいをやめてその猫は驚いたように顔を上げた。シャム子ほど美形の猫ではなかった。

亡き猫に 似た猫見かけ 呼びかける この手で埋めし 愛猫(まなねこ)の名を

---------------------------------------------------------------------------------------

しかし、雑種ではあるが明らかにシャム猫の血が入っている猫だった。棲む地域も近く、シャム子とは親戚かもしれないと思った。
シャム子の魂は神様の元へ召され、亡き骸は私が土の中に埋めた。しかし、シャム子と血のつながった猫たちは、きっとこの空の下のどこかで生きているのだ。そう思った。

---------------------------------------------------------------------------------------

今の家に引っ越した2015年の夏、夜遅くに私が帰宅すると、かき丸以外の4匹が庭先に出てきて私を迎えたものだった。白狸とマカレルは足元まで来たが、シャム子とサビーナは少し離れた所で足を止め、こちらを見ていた。
2016年の1月、降った雪が解けきらぬ庭を夜にながめていると、夏に庭先で遊んでいた猫たちの姿が思い浮かんだ。

夏の夜 庭駆けていた 猫たちが 冬の星座の 真下に浮かぶ

2017年1月5日木曜日

寒さ来て 気まずい仲の 猫二匹 ハウスで互い 暖め眠る | 川柳一句 短歌二十九首


ねこじゃらし 飼い主の手から 咥え取り 鯖虎の猫 庭へ駆け出る

猫すてん ツルツルの床 ねこじゃらし 取りそこなって 足をすべらす

飼い主が はなかむ音に 驚いて びくり構える 猫の可笑しき

猫ハウス 三匹眠る 押し競べ 十一月の 氷雨降る夜に

ねこじゃらし 目がけて猫が 猛ダッシュ みがいた床に やっぱり滑る

猫たちも 何時にも増して 腹の空く 十一月に 雪積もる朝

寒さ来て 気まずい仲の 猫二匹 ハウスで互い 暖め眠る

物陰に 隠れて狙う ねこじゃらし 猫が身を伏せ 頃合い計る

猫部屋に 散らばりたりし 鳥の羽 何れの猫が 捕まえたるや

ねこじゃらし はじめ怖がり すぐ夢中 ほどなく飽きし 賢い猫は


ほんと、同じねこじゃらし振っても、おバカな猫はず〜っと夢中になって遊んでるのに、賢い猫は「またそれ?…あんた(←飼い主)に悪いからつき合うよ」という感じでじゃれてくるw

--------------------------------------------------------------------------------------------------

猫おもちゃ 猫の知能も 測りけり (バカな猫ほどかわいいものだ まったく)

--------------------------------------------------------------------------------------------------

夕食の ネコカン切らし 鯖虎の 猫ふてくされ 引っくり返る

ネコカンが 出ないと悟り 仕方なく 猫がカリカリ 齧り始める

配達の ネットスーパー 訪れて 猫待ちかねの ネコカン届く

ネコカンが 届いた時は 肝心の 猫何処かに 姿を消せり

猫帰る これだよこれと 言いたげに ネコカン食べる 師走の夜に

--------------------------------------------------------------------------------------------------

明け方の 静寂(しじま)を破る 猫喧嘩 二階に届く 奇妙な声よ

真夜中に ハウスの中の 猫呼べど 「そっちは寒い」と 出てこない也

--------------------------------------------------------------------------------------------------

鯖虎猫の歌

「食べないの?だったら僕が食べちゃうよ」 他の猫の餌 ちゃっかり頂き

グループの 中の序列は 低くても 図々しさは 一番の猫

飼い主の 足元ごろり 転がって 撫でろと白い 腹見せねだる

--------------------------------------------------------------------------------------------------

猫の背に 長き一毛 よく見れば 抜けて落ちたる 猫のひげ也

(ストレスで抜けたりすることもあるらしい>猫のひげ
1本だけなので、大丈夫と思うが。どの猫のひげかわからないw)

夜の庭 超月眺め 足元の 猫を抱き上げ 家に入れり (スーパームーンの夜に)

庭に出た 猫らもすぐに 部屋戻る 噛み付くごとき 夜の冷気よ

--------------------------------------------------------------------------------------------------

隠したる またたびの皿 何処にと 犬の如くに 猫嗅ぎまわり

久し振りに猫たちにマタタビの粉末を与えた。
パックの封を切って猫の頭数分の皿に盛って、(サプライズに)皿を隠していたにもかかわらず、犬のように(いや本当w)くんくんと嗅ぎまわり始めたのには感心した。
皿を出すとあっという間に舐めてしまった。

またたびの 香り残りし 台所 床に鼻つけ 猫徘徊す

--------------------------------------------------------------------------------------------------

ぴたぴたと 猫が忍べど 肉球を 吸い付く廊下 足音ぞ立つ

猫いずこ 寒空の下 探したが 台所裏 梁の上居り (大晦日の晩に)

くれやりた シャケ放り出し 我食す カニを寄こせと 猫寄り来たる (元旦の夜に)

求め出た 外の寒さに 耐えかねて ドアを開ければ 部屋に飛び入る