2017年1月22日日曜日

飲め飲めよ 健康のため 猫よ飲め あちこち置いた 器の水を | 短歌二首


ぱっちりの 可愛いお目々 してたのに デブになったら 目が細くなり

猫(マカレル)の体重が、5キロちょいから6キロオーバーになったら、目が細くなってきたw 最初は気のせいかと思ったのだが、よ〜く見るとやっぱり目の形が「円に近い楕円形」から「アーモンド型(がた)」になってるんだわ。顔の横幅も1.2倍ぐらいになってるし。何ちゅうことだw

猫に規則正しい食事をさせていると、「食欲が無いのに無理をしてでも食べる」ことに気が付いて、これはよくないと思った。以来、餌皿を出しっぱなし(餌と皿は交換)にして自由に食べさせるようにしたのだが、自分でコントロールできる猫はダラダラ食いをさせても太らないことがわかった。

しかし、「太った猫を健康的にスリムにさせる」にはどうすればいいかの解答にはなっていないw もう少しよく考えてみようw

あと注意してるのは水だなあ。水の入った器を複数、あっちこっちに置いておくのがいいようだ。お気に入りの器というのがあるらしく、同じ水を入れておいても器によって水の減り方が違う。

飲め飲めよ 健康のため 猫よ飲め あちこち置いた 器の水を

2017年1月18日水曜日

猫が飲む 水も器に 凍りけり 睦月の夜の 台所裏 | 短歌五首


寒き夜 やんちゃな猫も 身を丸め 牙むくことも 忘れて眠る

猫が飲む 水も器に 凍りけり 睦月の夜の 台所裏

新しき 爪研ぎ床に 置くなれば 猫が来たりて 掻きむしりけり

亡き猫は 生ける猫らの 目を通し 天の国より 飼い主見つむ

寒空に 何をしている 猫どもの 屋根渡りける 睦月の未明


2017年1月14日土曜日

押さえんと する手撥ね除く わが猫の 靭(しな)やかなるも 逞しき身よ | 短歌七首


冬の夜 灯(あか)りを消した 薄闇の 廊下に猫が 朧(おぼろ)に浮ぶ

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押さえんと する手撥ね除く わが猫の 靭(しな)やかなるも 逞しき身よ

鯖虎猫(マカレル)が、この半年で5kgちょっとから6kgオーバーになった(体長変わらず)のだが、力も異常に強くなったw
急に猛ダッシュをかけられると、こちらが押さえ(抑えというより)切れないことがある。人間の格闘家だって体重が20%増えたら、攻撃力も相当アップするもんなあw

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二階から 飼い主呼べど 鹿十(シカト)して 風呂場の裏を 猫歩き去る

野良猫の 性(さが)は死ぬまで 消えぬもの 切なくもあり 逞しくも見え

仲の良い はずの二匹の 猫なのに こたつの中で 陣地とり合う

引き取りて 未だ懐かぬ ふて猫の 首をかしげる 仕草可愛し


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夕食に カレー食べれば 猫が来て 匂いをかいで 欲しそうな顔

これが犬だったら、(肉などを)わけて食べさせてやるんだけれど、猫の場合は食べさせてはいけない物の部類(塩分、香辛料など)に入るから、あげたくてもあげられないんだよなあ。「お前はこれを食べなさい」と、カリカリを盛った皿を出すと、つまらなそうに齧り始めたw


2017年1月9日月曜日

愛猫(あいびょう)の命日に


シャム子が逝ってから、今日でちょうど1年になる。
シャム子は私が引き取った野良猫5匹の中の1匹で、ほとんどシャム猫のような風貌をしていた。雌猫なので、シャム子と名付けた。

最後まで私に懐かず、撫でようとすると嫌悪感を顕わにして飛び退くのだった。それでも少しずつ間をつめていき、背中を撫でると気持ちよさそうに大人しくしているぐらいには近づくことができた矢先の別れだった。
私は亡き骸を庭に埋葬し、シャム子のために歌を三つ詠んだ。

わが腕(かいな) 人に懐かぬ 野良猫が 生きるを遂げて 漸く憩う

言葉にて 想い伝える すべもなく 生まれて生きて 去りゆく者よ

なきがらは 冷たき土の 下なれど わが耳残る あの猫の声


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ペットとは『悲しみの時限爆弾』だ。私はあらためてそう思った。最後は必ず爆発する。
ネットで検索すると、同じように表現している人を見つけた。↓

悲しみが止まらない | ハンドメイドルアーの馬の助ブログ弐型 http://umanosuke88.umanosuke.shop-pro.jp/?eid=1142

その人は「ペットは喜び発生装置であり、悲しみの時限爆弾でもありますね。」と語っておられる。
我々はペットから喜びや安らぎ、心の充実を受け取るのだ。悲しみもまた、受け止めなければならない。

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シャム子を弔ってしばらくのこと、近所の墓地でシャム子のような猫を見かけた。座り込んでグルーミングをしている。シャム子でないことはもちろんわかっていたが、私は、
「シャム子」
と呼びかけた。毛づくろいをやめてその猫は驚いたように顔を上げた。シャム子ほど美形の猫ではなかった。

亡き猫に 似た猫見かけ 呼びかける この手で埋めし 愛猫(まなねこ)の名を

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しかし、雑種ではあるが明らかにシャム猫の血が入っている猫だった。棲む地域も近く、シャム子とは親戚かもしれないと思った。
シャム子の魂は神様の元へ召され、亡き骸は私が土の中に埋めた。しかし、シャム子と血のつながった猫たちは、きっとこの空の下のどこかで生きているのだ。そう思った。

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今の家に引っ越した2015年の夏、夜遅くに私が帰宅すると、かき丸以外の4匹が庭先に出てきて私を迎えたものだった。白狸とマカレルは足元まで来たが、シャム子とサビーナは少し離れた所で足を止め、こちらを見ていた。
2016年の1月、降った雪が解けきらぬ庭を夜にながめていると、夏に庭先で遊んでいた猫たちの姿が思い浮かんだ。

夏の夜 庭駆けていた 猫たちが 冬の星座の 真下に浮かぶ

2017年1月5日木曜日

寒さ来て 気まずい仲の 猫二匹 ハウスで互い 暖め眠る | 川柳一句 短歌二十九首


ねこじゃらし 飼い主の手から 咥え取り 鯖虎の猫 庭へ駆け出る

猫すてん ツルツルの床 ねこじゃらし 取りそこなって 足をすべらす

飼い主が はなかむ音に 驚いて びくり構える 猫の可笑しき

猫ハウス 三匹眠る 押し競べ 十一月の 氷雨降る夜に

ねこじゃらし 目がけて猫が 猛ダッシュ みがいた床に やっぱり滑る

猫たちも 何時にも増して 腹の空く 十一月に 雪積もる朝

寒さ来て 気まずい仲の 猫二匹 ハウスで互い 暖め眠る

物陰に 隠れて狙う ねこじゃらし 猫が身を伏せ 頃合い計る

猫部屋に 散らばりたりし 鳥の羽 何れの猫が 捕まえたるや

ねこじゃらし はじめ怖がり すぐ夢中 ほどなく飽きし 賢い猫は


ほんと、同じねこじゃらし振っても、おバカな猫はず〜っと夢中になって遊んでるのに、賢い猫は「またそれ?…あんた(←飼い主)に悪いからつき合うよ」という感じでじゃれてくるw

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猫おもちゃ 猫の知能も 測りけり (バカな猫ほどかわいいものだ まったく)

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夕食の ネコカン切らし 鯖虎の 猫ふてくされ 引っくり返る

ネコカンが 出ないと悟り 仕方なく 猫がカリカリ 齧り始める

配達の ネットスーパー 訪れて 猫待ちかねの ネコカン届く

ネコカンが 届いた時は 肝心の 猫何処かに 姿を消せり

猫帰る これだよこれと 言いたげに ネコカン食べる 師走の夜に

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明け方の 静寂(しじま)を破る 猫喧嘩 二階に届く 奇妙な声よ

真夜中に ハウスの中の 猫呼べど 「そっちは寒い」と 出てこない也

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鯖虎猫の歌

「食べないの?だったら僕が食べちゃうよ」 他の猫の餌 ちゃっかり頂き

グループの 中の序列は 低くても 図々しさは 一番の猫

飼い主の 足元ごろり 転がって 撫でろと白い 腹見せねだる

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猫の背に 長き一毛 よく見れば 抜けて落ちたる 猫のひげ也

(ストレスで抜けたりすることもあるらしい>猫のひげ
1本だけなので、大丈夫と思うが。どの猫のひげかわからないw)

夜の庭 超月眺め 足元の 猫を抱き上げ 家に入れり (スーパームーンの夜に)

庭に出た 猫らもすぐに 部屋戻る 噛み付くごとき 夜の冷気よ

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隠したる またたびの皿 何処にと 犬の如くに 猫嗅ぎまわり

久し振りに猫たちにマタタビの粉末を与えた。
パックの封を切って猫の頭数分の皿に盛って、(サプライズに)皿を隠していたにもかかわらず、犬のように(いや本当w)くんくんと嗅ぎまわり始めたのには感心した。
皿を出すとあっという間に舐めてしまった。

またたびの 香り残りし 台所 床に鼻つけ 猫徘徊す

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ぴたぴたと 猫が忍べど 肉球を 吸い付く廊下 足音ぞ立つ

猫いずこ 寒空の下 探したが 台所裏 梁の上居り (大晦日の晩に)

くれやりた シャケ放り出し 我食す カニを寄こせと 猫寄り来たる (元旦の夜に)

求め出た 外の寒さに 耐えかねて ドアを開ければ 部屋に飛び入る