2016年7月31日日曜日

猫短歌 三首

夏の夜花火の音に気が付きて二階に上がりと眺める

縁(ふち)歩き足踏み外ししがみ付くほんとうに汝(な)はでありしや

皿盛りた餌は傷(いた)めど汝らを想う心は変わる事なし

2016年7月14日木曜日

猫短歌 六首

野良上がり 腰のリングの 輪に気付き 洋の血に 飼い主驚く

わが行手 先回りして 足元に ごろり転がる いたずらな

夜に みな部屋を出て 仕事無き 電気蚊取りの スイッチを切る

夕立の 滝のごとくに 降り落ちる 雨に驚き おびえ鳴く

玄関の 引き戸わずかな すき間さえ あっさりくぐり 入りくる

好物の 餌も今日には 口つけず の気まぐれ 今日も手を焼く

2016年7月13日水曜日

猫砂の 匂いが消えて 猫戻る

香水のような、石鹸のような強烈な芳香の猫砂(ネットスーパーで購入)を導入したため、わが家の猫たちは部屋から出ていった。
で、どこにいるかというと、朝方は屋根の上に乗っかっていたり、昼は庭先や掃き出し窓の下あたりにいるのだった。
夜になると、部屋で眠る猫は(しぶしぶ?ww)戻ってくるのだが、それでも部屋の棚などの(少しでも高い)場所に移動して眠っていた。

外に出て行った猫たちは、お腹が空くと部屋に入ってきて、餌皿のカリカリやネコカンを食べ、また部屋を出ていく。
とにかくもう、かの猫砂は猫たちに嫌われていたのだが、その匂い(臭いと表記すべきかw)もおさまり、猫たちも部屋に戻ってきた。やれやれwww

この猫砂、銘柄をはっきり書くと営業妨害になりそうなのでそれは避けるが、AMAZONでのカスタマーレビューのいくつかを読むと、かなり評判のよさそうな印象を受ける。ひょっとしてレビューの書き手は、メーカーの社員かプロの宣伝マンではないかと思えるほどだ。
…が、中には「猫が寄り付かない」とか、 「うちの子は苦手みたい」といったレビューも。やっぱり!!www

ともあれ今回のことはいい勉強になった。たかが猫砂、されど猫砂であるw

猫砂の 香りおさまり 逃げ散った 猫が一匹 一匹と戻る

2016年7月8日金曜日

猫砂を 替えたら猫が みな逃げた

ネットスーパーを日常的によく利用させていただいている。
いつもお世話になっているイ◯ンさんから、食べ物やキャットフードに加え、今回は「猫砂」も届けてもらった。
5Lで368円(税別)と、さほど安くもないが、消臭と「しっかり固まる」とのうたい文句に轢かれ、試しに購入してみた。

パッケージの封を切ってみると、何とも言えない甘ったるい芳香が。
「匂い、きつすぎないかな?」
と思ったが、大して気にもせずに猫の部屋に置いてある3つの猫トイレにそれぞれ投入した。
猫トイレには、以前から使っていた別銘柄の猫砂が残っていたが、それに足すような感じで入れたのである。すると、

「……!!」

芳香がきついと言うか何と言うか、甘ったるい匂いがそれこそ部屋中に充満した。
(猫たちが気に入ってくれるといいが…)
と思ったのだが……。


夕方、食事の時間になっても常駐の猫たち(ピャクリ、サビーナ、マカレル)が帰ってこない。
台所に行って、ドアを開けてしばらく待っていると、ピャクリとマカレルが姿を現したので、2匹をかかえて猫部屋に向かった。……すると、
ピャクリは部屋に入ったが、マカレルが突然暴れ出し、明らかに入室を拒んでいる!!
(この甘ったるい匂いを嫌ってるんだ…)私は愕然とした。


つまり、この猫砂の香りは、「猫が嫌う香水の匂いそのもの」 だったのだww
そうとしか考えられなかった。


 結局、2匹は食事をろくに摂りもしないで、また外に出て行った。
サビーナにいたっては、姿すら見せない。
そうこうしているうちに、タッチー(イタチ小僧)が入ってきて、2匹の食べ残した餌のネコカン部分だけを(ちゃっかりと)パクパク食べ始めた。

猫砂の 高き香りに 猫たちが こりゃたまらんと 逃げて帰らず

2016年7月3日日曜日

猫短歌 三首

雨の朝 散歩に出ろと 尻押せど 嫌がるが ごろり転がる

夜闇に 怖気付いてか 後退り が今宵は 部屋で眠れり

畳みたるブルーシートに潜り込み隠れたつもりのぞ可笑しき

2016年7月1日金曜日

背を触らる不快忘れる餌美味さ (せをふらる ふかいわすれる えさうまさ)

警戒心の強い猫との距離を詰めていくのはむずかしい。いや、猫好きの皆様なら既にご存知のことと思いますが。

昨夜、猫の部屋へ皿に盛った餌(ドライフード6にウェットフード4の割合)を持って訪れたのだが、 部屋にいた3匹(ピャクリ、サビーナ、マカレル)のうち、餌にとびついたのはマカレルだけ。
他の2匹は、昼間の食事(カリカリだけ)でおなかが一杯のようだ。

「な〜んだ、食べないの?ネコカンだよ?キティキャットだよ?」

と言いながら猫たちの前に餌皿を置くが、ピャクリとサビーナの食いつきはイマイチ。そんな2匹を尻目に、マカレルは餌皿のウェットフード(キティキャット:ささみ入りかつおまぐろ)をもしゃもしゃと平らげ、自分の分を食べ終わると、ピャクリの餌皿のネコカンまで食べ出したww …まあ、いつものことなんですが。
リーダー猫のピャクリは、自分の餌皿のネコカンを弟分のマカレルが食べても、さして気にせずといった感じ。

「…水を換えてくるか」

と、猫たちの飲み水の入った容器を2つ手に持って、台所に向かった。台所で器に新しい水を汲んで猫部屋に戻ると、なんと!新顔の猫、タッチーが、餌をがつがつと食べている!!

タッチー、お前いつ来たんだ!?www

どうやら、こちらは気付かなかったが、部屋にある段ボールハウスの一つに隠れていたようだ。
ついこの間まで野良猫だったタッチーにとって、ネコカン(キティキャット)はかなりのご馳走のようで、それはもう夢中で食べている。猫とのスキンシップを深めるいい機会だと思い、タッチーの背をナデナデした。
背中に触れられて、タッチーはびくっとしたのだが、餌の方が優先事項と見え、そのまま食事を続けた。私はそのまま続けて彼の背を撫でた。

背を触らる不快忘れる餌美味さ

タッチーは背中を触られることに警戒をしながらも、食事をやめられない。撫でているうちに警戒も薄れてきたのか、こちらに大人しく触らせるようになった。
すると、こちらの様子を見ていたピャクリが、タッチーに嫉妬したのか(?)、うなり声を上げてタッチーを威嚇し始めた。
タッチーはしばらく食事を続けていたが、餌皿から離れると開いた掃き出し窓から外へ出て行ったw

新参を撫でれば古参怒り出し喧嘩始める猫ヒエラルキー